萬栄カレーから萬栄プレミアムカレーへ

レギュラーのカレーライスに加えカツカレーカレー、うどんと、昔からその味には定評のある萬栄レストランのカレーメニュー。大阪船場の地で70年を迎へ、大阪萬栄が、それまで多くの常連客の支持を得ていたカレーメニューに対抗するかのように、まったく新しいコンセプトで始めたカレーが「萬栄プレミアムカレー」です。

すでに人気のあるカレーメニューだけではダメだったのか?
萬栄プレミアムカレー「黒カレー」の秘話を聞いてみた!
すでに人気メニューのカレーがあるのにどうして新たにカレーを?

Profile

津山貴裕

萬栄の食堂・喫茶全体のマネージメントをおこないながら、自らも厨房に立つという、まさに“プレイングマネージャー”的存在の津山貴裕さん。黒縁眼鏡の奥からこちらに向けられる優しい眼差しからは想像できないほど、食へのこだわりとしっかりしたポリシーを持ったプロフェッショナル。

美味しいものをリーズナブルに提供するというのが開設以来の基本コンセプトなんですが、たくさんのお客様の口に合う味付けというのはなかなか難しいもので。関西風という一つのくくりはあっても味覚というのは十人十色、年齢とともに味の好みも変わりますからね。特に萬栄に来られてる年輩のお客様は口も肥えられてる(笑)」「日々いろいろなメニューをお客様に提供するなかで、萬栄としては比較的高額な料理を出す場合、食べていただくシチェーションにも配慮が必要かと。新しいカレーを創ろうとなったのは、カレーが老若男女に愛されてる料理であることと、街のカレーショップのカウンターで食べる方もいればホテルのレストランで召し上がる方もおられる。それなら今までの雰囲気で食べるカレーと対極にあるカレーをお出ししてもいいんじゃないかって考えたんです。」

今までのカレーと対極?
そしてオリジナルへのこだわりとは?

「まずはスパイスへのこだわり。カレー通の方にも納得していただける辛さと旨さをとことん追求し、コリアンダー・ターメリック・黒胡椒・クミン・フェネグリークなど、世界各国から厳選した10種類のスパイスを独自の配合率でブレンドし、ウチでしか味わえない風味に仕上げました。そしてオリジナリティのある味わい。ひと口食べた瞬間に感じる上品な甘さ。あとから追いかけてくる痺れるような辛さ。早すぎず、遅すぎない絶妙のタイミングでやってくる辛味はクセになることうけあいです。また、大人のムード漂う黒カレーにターメリックライスを合わせることでその個性的な見た目と味とのバランスにもとことんこだわりました。」「カレーは生きもの。お客様に最高の状態で
お出しできるよう営業中はひと時も目が離せません。」鍋のカレーを見つめながら、そうおっしゃる津山さんの目には、このオリジナルカレーをよりおいしく、より多くのお客様に愛される萬栄プレミアムカレーとして進化させ続けていく決意が映し出されているようでした。

萬栄 食べある記 番外編 より

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